7月半ばに行われた「リアルマスターズトーナメント」の使用構築について紹介します。動画と併せて見てもらえると喜びます。
※作り直したので微妙に数値が違います(ガオガエン)
【前がたり】
本大会は8人トーナメントのBO3なので、
・広く浅く対応する(特定の構築で詰まないようにする)
・型読みを活かせる構築にする(BO3のルールを活かす)
・ある程度メタを貼る
の3本柱を意識して組みました。結果、BO3以外…ランクマッチ等では悲しいくらい勝てない構築が完成しました。
【人読みコーナー】
・攻め意識さん
十中八九ジガルデで来ると読みました。BO3は単純に練度の差が出やすい事、ジガルデの性能がBO3と相性が良い事辺りが理由です。
・モーガンさん
ザシアン+特殊禁止伝説のスタンダードな並びでしょう。シンプルに使い慣れている構築を持ってくるかと。
・ミルクさん
ホウオウザシアン。練度で殴ってくると思います。
・バンビーさん
ザシアン+特殊禁止伝説かなと。バドザシ>イベザシ>ザシオーガくらいのイメージです。
・神谷月音さん
ザシオーガのイメージがありますが、正直わかりませんでした。一応ザシオーガが本命、次点で瞑想ルギア軸かなと(ほぼ勘)。
・シグマさん
謎。今度こそイベルだと勝手に思ってます。
・たなけーさん
ジガルデなのかなぁ…と思いました。上記の通り、ジガルデはBO3で強いと思うので。
あと、誰か一人くらいヤバい構成のザシアン持ってくる気がします。
【メタ貼り】
上でさらっと書きましたが重要そうに感じたのは、
・ジガルデ2人いるかも?
・なんだかんだでザシアン多そう
・詰め要素ある禁止伝説多め?
・ザシオーガいそう
辺りです。特にジガルデとザシアンは確度が高いと勝手に思ったので、そこに重点的にメタを貼ることに。
結論から言うと、毒菱アーゴヨン+瞑想ネクロズマで詰ませる構築を選択しました。ジガルデを誘い殺し出来そうな事、ザシアン軸への立ち回りに慣れているネクロズマを自然に採用できる事、初見殺しで1勝拾えるギミックがあると嬉しいことが理由です。残りは広く浅く対応できるメンツで固めました。
【採用順】
1.ザシアン受け/詰め要因として残飯ネクロズマ、毒菱要員として襷アーゴヨンを採用。
2.ネクロズマをHBにする関係で重くなるサンダー/カイオーガに強く、毒菱で処理できない詰め要員のルギアに強いゼクロムを禁止伝説2匹目に選択。
3.黒バドがキツいのでガオガエン、ウーラオス/イベルタルに頑張りたいのでアシレーヌ、電気/地面の一貫切りたいので霊獣ランドロスの3匹を投入。
4.完成
【個体紹介(採用順)】
アーゴヨン@気合の襷 ビーストブースト
控えめCS
技構成:竜星/放射/毒々/毒菱
ネクロズマ(日)@残飯 プリズムアーマー
呑気HB
技構成:メテドラ/アシパ/瞑想/月の光
ゼクロム@命の珠 テラボルテージ
陽気AS
技構成:雷撃/逆鱗/ダブルウイング/ボディプレス
生意気HDベース
技構成:嫉妬の炎/DDラリアット/守る/捨て台詞
アシレーヌ@突撃チョッキ 激流
穏やか:252-0-196-0-60-0
実数値:187-84-119-146-158-80
技構成:熱湯/ムンフォ/クイックターン/アクジェ
-調整
・C222カイオーガの雨潮吹き+D雷だいたい耐え
ランドロス霊@オボンのみ 威嚇
腕白:252-4-180-0-4-68
実数値:196-166-146-×-101-120
技構成:地震/空を飛ぶ/エッジ/ビルド
-調整
・流用なので不明
【解説/補足】
・ネクロズマ(日食)
禁止伝説枠1。使い慣れたザシアン受けとして採用しました。みんなのサポートを一身に受け、様々な相手を詰ませに行くのも仕事です。ナットレイが重いので、役割を持ちやすい残飯瞑想持ちにしました。
新規育成が多い中で、構築として纏まっていたのこいつのおかげです…
ジガルデメタ枠。毒菱を撒き散らしてネクロズマの一貫を作りに行くのが仕事です。元々ムゲンダイナでしたが、毒菱に寄せすぎると構築相性が大きく影響する構築になるのを懸念して一般枠のアーゴヨンにしました。アーゴヨンでもジガルデを対面引かせれるので、vsジガルデに大きな支障はないです。ついでに襷枠として、後述のゼクロムをコピーしたメタモンを止めれるのも偉いです。
今回は瞑想ネクロと合わせているので毒々と毒菱を両立した型にしましたが、詰め要員がルギア辺りなら毒々を切って蜻蛉返りでも良いと思います。蜻蛉返りがあればゴチルゼル入りへも躊躇わずに毒菱展開を行えます。詰め要員が瞑想ネクロだと、ゴチルゼルを1度流しても根本的な解決にならず、強引なダイドラグーンでゴチルゼルを削ったほうがまだ建設的です。
・ゼクロム
禁止伝説枠2。択に勝てば万物を倒せるパワーを持ち、広く浅く刺せると思ったので採用しました。終盤に出してダイジェットを押す動きが強いような強くないような。毒菱+ネクロが通らない相手全般に、最低限択勝負に持っていけるのが偉いです。
竜舞だったらイージーって試合が沢山あったので、結果的にダイナックルが裏目になっていました。冷静に考えてBO3で舞えない事がバレるデメリットは大きすぎるので、構築単位での明確な失敗だったと思います。
黒バド受けです。威嚇/捨て台詞で適当にクッションとして動かします。ステロ+黒バドで崩されたくないので持ち物はブーツにしました。嫉妬の炎は鬼火の方が強いのですが、BO3でナットレイに打点が無いのがバレるのは致命的だったので渋々嫉妬の炎にしています。
結果論で語るとイバンにしたかったですが、これは致し方なしと思います。
ウーラオス受け兼イベルタルに頑張る枠。クイックターンがあるので、ゼクロムと併せてオーガ軸に強そうな雰囲気を醸し出しています。割と強くて評価上がりました。
アクジェはエナボとの選択ですが、活きそうな場面がvsミルクさんのホウオウトドン程度だと考え、汎用性を重視したアクジェに落ち着きました。ミルクさんとマッチングした時は号泣することで対策とします。
・ランドロス霊
穴埋め枠。相手のランドロスがかなり重かったので、HBベースのビルド持ちにしました。剣舞でもいいですが、相手のメタモンが大分面倒になるので今回はビルドです。
普通に剣舞にするか、身代わり入れるべきでした。
【重いポケモンとか】
・珠ガマゲロゲ
ヤバい。使う人が少なそうだったのと、BO3なので1戦目は型の決め打ち、2戦目以降は見てから考える、という流れでなんとかしようと割り切りました。
厳しいなーというポケモンはわんさかいますが、他は択次第で割となんとかなります。逆に言うと無駄に択が発生する構築なので、ランクマッチ等では相当勝率が悪いです。
【対戦レポ】
ネタバレ注意
【1回戦】
vs神谷月音さん
ルギアジガルデミミッキュ
-対戦前
前期の構築のバージョンアップかなーといったところ。壁構築っぽいのと、全体的にアーゴヨンが刺さっていたので取り敢えず毒菱展開で行くことに決めました。ゼクロム重そうなので、まあ初戦はゴチルゼル出せないだろうと。ネクロズマの型わからんし(竜舞なら腐る可能性が高い)。
-1試合目
・月音さん(ルギアジガルデメタモン)
正直ガオガエンはゼクロムのほうがいいものの、毒菱が決まればイージー、決まらなければ(ゴチルゼル出てきたら)負けだろうと思いゼクロムは隠す方向に。予想通りの選出だったものの、自分のアーゴヨンが控えめなのでルギアに上を取られる問題発生。正直かなり苦しかったものの、毒々+ネクロズマの詰め展開に持ち込めほぼ勝ち状態に。HPミリの毒ジガルデ(1舞)+メタモンvsB3↑ネクロズマとか負けへんやろと。
そこで僕は頭がおかしくなり、自分のアーゴヨンが臆病だと思い込みました。そしてネクロズマがアーゴヨン(メタモンコピー)の放射2発を耐えることを計算し、偉ぶってガオガエンに引き→アーゴヨン切りで急所ケアっぽい何かを行いました。その後、何を思ったのか竜星安定の場面で放射を押す意味不明なことをしました。
結果、当然のように「ワンチャンを狙うならこれしかない!」という動きを取られ続け、控えめだったので悪い乱数引いてネクロズマが死にました。月音さんがちゃんと勝ち筋(竜星避け)追って、僕が全部ミスする最悪の展開です。
※ちなみに正解はガエン引き(ガエン落ち)→ネクロ出し→アーゴヨン引きです。ガエン処理後ダイアースで突っ張ったらジガルデが反動で落ち、メタモンに引いても相手の方が速くネクロズマコピーになるので完全に詰めれます。
アーゴヨン先に出すプレミはまだいい(良くはないけど9割以上勝ちにできるので許容)として、あそこで放射撃ったのは流石に論外でした。その後、放射2発耐えると思ってネクロズマに引いたのはもっと論外でした。
-2戦目
・月音さん(ルギアジガルデゴチルゼル)
取り敢えずプレミをしないように気合を入れ直しました。1戦目で割れた情報(メタモンでネクロズマをコピーして瞑想バレた)を考慮すると、ゴチルゼルを出さない理由が皆無だったのでルギアジガルデゴチルゼル1点読み選出を敢行。取り敢えず初手ゼクロムでルギアを大きく削り、ネクロズマを即ゴチルゼルにキャッチされてもTOD割合で勝てるようにしました。
選出読みは完璧でゼクロムでルギアを削れる理想的な展開に。ジガルデで早い段階でダイマをしてきた時点で裏のゴチルゼルを確信(ガエンを削ってTODの割合勝ち狙いが見えた)。ネクロズマの瞑想でゴチルゼルを釣り、そこにガエンを合わせて無事に勝ち。
ガエンがダイアースで落ちる可能性はありましたが、ゴチルゼルにゼクロムを合わせる勝ち筋もあった事と、そもそも取れるはずの1戦目をポカミスで落としていたのである程度割り切りつつ突っ込みました。
-3戦目
・月音さん(ルギアジガルデナットレイ)
ラストの試合は自分の最も刺さっている(広く対応できる)3匹を選出。単純なプレイング勝負のやつですね。こちらとしては早い段階でTODの有利(割合or数的有利)を取ってゴチルゼルをケアしつつ、ネクロズマをたてて行くことを考えていました。
試合展開は普通の択ゲーなので特に言うことはないです。上手い感じに噛み合って勝てました。この試合に関しては、アーゴヨンのCブーストの圧力かかってた(多分)のが活きた気がしますね。ゼクロムのダイマをナットレイでいなせたとしても、壁ターン枯れたジガルデ(ダイマ)をアーゴヨンのC1↑竜星で落とせるので、後で最低限の択勝負に持って行けていたと考えています。
2-1で初戦勝利。
1試合目で信じられないミスをおかしたものの、運を味方につけて連勝できたので取り敢えず良し(๑•̀ㅂ•́)و✧
【2回戦】
vsミルクさん
ザシアンホウオウサンダー
-対戦前
高確率でいつものホウオウザシアンを持ってくると読んでおり、マッチング確定段階である程度選出を練っていました。もしいつもの並びだった場合、初戦の選出はホウオウorトリトドン+ランドザシアンでほぼ確定だと思い、そこに対してビルドランドor瞑想ネクロで詰めていけるように意識していました。
実際は割と予想通りでしたが、結構面倒なウーラオスがいました。アシレーヌにエナボがない事を本気で後悔しました。
-1試合目
ミルクさん(ランドトドンホウオウ)
自分(ランドネクロゼクロム)
毒菱を隠したかったので、ネクロズマかゼクロムを押し通す方向で考えました。上記の通り、ホウオウトドンはないと読んでいたのでネクロズマのルートに。
ホウオウトドンに薄い選出だったので、多少割り切りつつトドン対面でネクロズマを寝かせつつ瞑想し、最速起きしたら勝ち、それ以外ならネクロランドでじゃんけん、くらいの気持ちでネクロで突っ張ったら最速起きで勝ち。運が良かったです。
よく考えたら、ゼクロムがいる=ランドロスが珠の可能性は少ないと考えれば、普通にホウオウランドトドンで対応できるなぁ…といった感じ。地味にアーゴヨン重そうですし、そのためにホウオウも出すわなと。
-2試合目
ミルクさん(水ウーラホウオウランド)
温存していた毒菱ギミックを使用。毒を撒いてネクロズマを押し通すルート。1試合目の反省から、アーゴヨンはホウオウ以外には通っているのでホウオウには毒を押していけるかなと。
結果的にはマジフレホウオウに上手く瞑想ネクロの一貫を切られて負け。聖なる炎で焼けてなくてもケアできる余裕を作られていたので、総じてミルクさんが一枚上手だったなという感想です。最後のネクロのダイマにホウオウを合わされたのも、安定を取ったのを咎められた感じがしますね(引かれても2連ウォールでマジフレ避ければワンチャン残せると考えてダイスチル選択)。
-3試合目
ミルクさん(ホウオウランドトドン)
自分(ゼクロムランドネクロ)
毒菱ギミックか迷いましたが、ネクロズマで択勝負をするより一度も盤面にでていないゼクロムで強引にダイマしたほうが強そうに思えたのでゼクロムルート。毒菱展開をケアするなら、初手はホウオウだろうと考え初手ゼクロム。上手く択に勝ち、初手から2.5匹飛ばして勝ちました。
かなり綱渡りではありましたが、地面2匹貫通できるゼクロムヤバいな…という感想。
というわけで2-1で勝ち。決勝戦です。
【決勝戦】
vsシグマさん
エースバーンドラパルトバンギラス
-対戦前
禁止伝説2匹ルール…決勝戦…BO3…
ウッ頭が…
というわけで、奇しくも第三回Frontier決勝と同じ組み合わせになりました。見てない人は見てね♥
動画↓
さて、本題に入ります。
正直なところ、これまでと違い選出予想もクソもないです。何を使ってくるのか検討すらつきません。出たとこ勝負です。傾向的に毒菱通せそうな雰囲気(勘)はあるんですけどね…
-1戦目
シグマさん(ドラパオーガサンダー)
自分(アシレガエンゼクロム)
かなりゼクロムの通りが良かったので、全力で介護する事にしました。チョッキアシレーヌのクイックターンで上手く展開作れればいいかなと。
終盤の詰めをガバッたものの急所を引いて勝ち。一応急所無くても、(ダイジェット急所が無ければ)暴風避けワンチャンは残ってました。ガオガエンが不慮の死を遂げて浅いことしたなぁ…って感じがします。カイオーガには命中加味しても雷撃で良かったなと。
-2戦目
シグマさん(ネクロサンダーオーガ)
自分(アシレガエンゼクロム)
竜舞が無いのがバレてサンダーがとっても辛い形に。とはいえゼクロムで強引に押し切るしかないのでなんとか…
ゼクロムが雷撃いっぱい当てて勝てました。アシレーヌでもうちょっと削ってからクイックターンしたかったんですけどね…致し方なし。
【おわりに】
というわけで優勝できました。
誘ってくれたバンビーさん、対戦してくださった方々ありがとうございました。